「Fedから届いた大ニュース」 by Neil Irwin

以下は、Neil Irwin, “Huge news out of the Federal Reserve”(Wonkblog, December 12, 2012)の訳。


本日の午後、Fedの政策当局者によってどでかいサプライズが披露された。ゼロ金利解除の基準(金利引き上げの条件)となるインフレ率と失業率の具体的な数値が明らかにされたのである。

本日開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)で、失業率が6.5%を下回るかインフレ率が2.5%を超えない限りは現在の金融緩和策が継続される旨が約束された。この決定は、シカゴ連銀総裁であるチャールズ・エヴァンズが2011年にはじめて明らかにし、その後その他のFedの高官からも支持を集めてきた提案を全面的に採用したものだと言える。

今回のFOMCの決定は重大事件である。これまでFOMCは将来の金融政策の行方をカレンダー(特定の日時)と結び付けて語ってきたが-例えば、「2014年まで現在のゼロ金利を継続します」といったように-、今回の決定はそのようなコミュニケーションのやり方を取りやめた上で、1)将来の金融政策の経路を特定の日時ではなく経済の状態に依存させること、2)具体的にどのような条件が満たされれば政策が変更されることになるか、をこれまで以上に一層明らかにしたのである。

おそらくはそれ以上に注目すべきは、労働市場の回復を後押しする対価としてインフレーションが目標である2%を上回る-といってもほんの少し(0.5%ポイント)だけだが-ことも辞さないつもりである点をはっきりと宣言したところにあるだろう。

アメリカ経済の浮揚を図るべくこれまでの5年間にわたって実施されてきた数々の驚嘆すべきFedの行動を前にすれば、ベン・バーナンキ議長の創造力やFOMCのメンバーを取りまとめて一つの決定へと導く能力、物議を醸すやもしれない大胆な手段にも果敢に踏み込もうとするその意志の強さにもうこれ以上驚かされることはないだろうと考えても不思議ではない。しかし、我々は今回こうして驚かされることになったのであった。

この後午後2時15分からプレスカンファレンスが始まる。そこでバーナンキ議長の考えがもっと詳しく語られることだろう。