以下はGregory Mankiwの7月16日のMedian Duration of Unemploymentの翻訳。
今回の景気後退は随分違うもののように見える。そして近年の景気後退と比べるともっとずっと深刻なものに見える。この失業の本質の劇的な変化が従来のマクロ経済的関係、たとえばオーカン法則やフィリップス曲線をどのように変化させるのであろうか。
研究者によっては失業の長期化はインフレ率への下降圧力をあまり与えないと論じている 。もしそれが正しいとするならば、長期化した失業の増加は、高失業率がもたらすと思われるデフレ圧力を弱めることを意味するかもしれない。つまり、NAIRUが上昇した、それもきわめて顕著に上昇したと言えるのかもしれない。しかしながら、これは単に憶測に過ぎない。今後数年のうちにこのトピックについての研究がなされるであろう。