だから言っただろうとは言いたくない by Scott Sumner 

スコット・サムナーのブログ、TheMoneyIllusion の初期(2009年2月くらい)の重要エントリ(本人がそうおっしゃってます)紹介シリーズ。今回は、I hate to say I told you so . . .(February 6th, 2009)。紹介したいエントリの伏線です。日付に注意してください。


 去年の10月以来、私はずっと世界規模の需要崩壊について警告し続けてきた。緊急の金融刺激策が必要だということに耳を傾けてくれるすべての人に、熱病にかかったかのようにしつこく言ってきた。当初経済学コミュニティは銀行救済策だけにフォーカスしているようだった。金融システムが根本問題で、需要低迷が症状であるという見方が広まっていた。私はそんな議論は理解できない。総需要の下落は金融政策が十分に拡張的でない時の症状であるというのが現代マクロ理論の主張だからだ。船の穴からどんどん浸水しているのに、単に水を掻き出すのはあまりいい方法ではないと人々が理解し始める程度には事態が悪化しているようだ。

マーティン・ウルフのFTの記事から。

第一に、すべての注意を世界の構造に対してではなく、今の需要崩壊を逆転させることに向けよ。

第二に、圧倒的な力を行使せよ。経済政策立案における「衝撃と畏怖」の時は今だ。

第三に、財政および金融政策を将来は正常化することを確約せよ。

第四に、協調して行動せよ。米国でさえも単独でこの問題を解決することはできない。

第五に、保護貿易主義を避けよ。

第六に、弱者を救済するため、世界の関係機関の能力を強化せよ。

我々は今、どれだけこれらの基準の逆を行っているだろう?「1930年代よりましに」、が最上の言葉だ。

グッドアドバイスだが、我々は1930年代よりどれだけ良くやっている? 世界の需要は1930年と同じくらいの速度で下落している。1930年代は英国人が最初にそれに気づきポンドを切り下げた。大陸のヨーロッパ人は目覚めるのが一番遅かった。似たような感じか? 政策態度はそれぞれの文化に固有のものなのなかと時々心配になる。

ところでクルーグマンに反論したいことはたくさんある(既に言ったことも)が、彼は危機の本質と厳しさに関して「素晴らしく正しい」(ケインズがFDRについて述べた言葉)。他の人々はインフレを心配している時に、不況を本当のリスクと捉えている。今、彼が金融政策と期待の罠についての見方を再考しさえすれば…