無いよりは遅いほうがマシ: ガソリン価格の難解なパターンに対する説明 by Steven Levitt

12月6日にNew York Timesに掲載されたSteven D. LevittのBetter Late Than Never: The Explanation for a Puzzling Pattern in Gas Pricesの訳。誤訳の指摘お願いします。


2年以上前、このサイトに僕が観察したガソリン価格の不可解なパターンについて投稿した。以下が僕が書いたこと:

U.S.A. Todayの「週末のガソリンゲージ」によると、レギュラーガソリンの今の平均価格は1ガロン当たり4.026ドルだそうだ。1年前は2.945ドルだった。

僕が気づいてなかったのは、レギュラーガソリンとプレミアムガソリンの間のギャップもまた広がっているということ。今、プレミアムガソリンはレギュラーガソリンに比べて1ガロン当たり38.5セント高い。(パーセンテージ法だとギャップは成長していないけど、僕には絶対値の差が―パーセンテージ法よりも―この問題を考える正しい方法に思える。)

なんでプレミアムガソリンは今日比較的高くなるべきなんだろう?

僕が次にこの現象に対しての数少ない可能な経済学的説明を提案するようになったけど、どれも特に説得力のあるものじゃなかった。僕はそれからブログの読者がより良い提案があるかどうか見るためにそれを公開した。

驚くべきことに、僕は先週―元の投稿から30ヶ月後―マシュー・ルイスというオハイオ州の経済学者からEメールを受け取り、彼はついに難問の真実の答えを明らかにした。

以下がマシューが言ったことだ:

研究プロジェクトで働いているうちにあなたの質問に対する答えを見つけたよ。結局それは奇妙な経済現象じゃなくて、全米自動車協会の一部のデータエラーだったんだ!

あなたが価格を知ったアメリカガソリンゲージは実際には全米自動車協会のウェブサイトから引用した価格を使っていた。全米自動車協会のサイトから過去のデータを取得して、彼らがレギュラー級の価格だけを正確に引用していることがわかったんだ。全米自動車協会は明らかにレギュラーに固定の比率をかけて並のとプレミアムの価格を計算していたらしい。過去5年間は10%という比率を(若干の丸め誤差がある)。もちろんこれは価格が上がったとき―あなたがちゃんとコラムで気付いたこと―に人為的に絶対値ベースで1ガロンあたり価格の上昇を招いている。全米自動車協会のサイトは単に並のとプレミアムの価格の悪いデータを提供するだけだ。ほかのソースを見れば、絶対的なガロン当たりセントの値上げは実際にはちょうど価格水準が変動しているときにそんなに変わっていないのがわかるだろう。並のが10セント高くプレミアムがレギュラーより20セント高いほとんどの場所では未だに一般的なルールがあるんだ。

マシューのこの難問への回答は僕を2つの感想に導いた。1つ目は、価格差は価格が変わっても一定であるはずだという基礎的な直感が確認された喜び。僕はおかしいなと思うデータを見るときにぴったりする理由があるとわかるのが好きなんだ。2つ目は、それが「多くの自由度」、例えばはっきりしないけど候補としてのたくさんの異なる説明があるところ、がある経済学のような訓練法の危険性を指摘していることだ。普通それは経済学者が想像可能な結果をだいたい説明するいくつかの理論的根拠示すことができることを意味する。しばしばそれは正しい説明にならないだろうけど、それを反証する方法がなくても、多くの人々はそれが真実だと納得してしまうんだ。

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    お疲れ様。いくつか^^

    ・「僕が次に提案するようになった」
    → 「まず economic explanationsをまず試してみてそのあとブログに」、という感じですね。

    ・「Eメールを受け取り、彼はついに難問の真実の答えを明らかにした。」
    は日本語としてどうかなあ

    ・AAA apparently calculates their midgrade and premium prices using a fixed and arbitrary percentage markup over regular.」
    →AAAは、ミドルグレードとプレミアムガソリンについては明らかにレギュラーガソリンに固定の比率を掛けて計算していた。

    ・「過去5年以上に渡って彼らがしてきた値上げは10%(少しだけ誤差がある)。」
    →過去五年間は10%という比率を使っていたようだ(若干の丸め誤差がある)

    ・「in the absolute」
    →(比率でなく)絶対値ベースで、ということ

    ・「価格差は価格の変化に一定であるべき」
    →価格差は価格が変わっても一定であるはず

    ・「僕が僕を失望させるいくつかのデータを見るとき僕はそれが好きで、失望させる良い理由があったことがわかったんだ。」
    →おかしいなと思うデータ(を見たとき)に、ぴったりする理由があるとわかるのが好き

    ・floating around
    →ニュアンスとしては、確定しないで候補として存在している、みたいな感じ。

    ・「反証する方法が欠けていて、多くの人々はそれが真実だと納得できるんだ。」
    →ニュアンスは逆ですね。「反証がなくても人々は納得してしまう。」くらいの。

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    あとPuzzlingは「難解」っていうより、「不可解な」とか「妙な」かなあ
    それじゃー