貿易は職を「略奪する」のか by Don Boudreaux

11月28日にCafe Hayekに掲載されたDonald J. BoudreauxのDoes Trade ‘Loot’ Jobs?の訳。誤訳の指摘お願いします。


セスストームはこの最近のブログ記事に批判的にコメントしていて、中国との貿易は「オハイオのような州の職の略奪を可能にした」と書いている。

以下はいくつかの感想とセスストームへの質問だ。

あなたの―セスストームの―意見は、オハイオの労働者は彼ら自身の職を持っているとほのめかしている。もしこれらの職が本当に現在彼ら自身に雇われているオハイオ州民のものだとしたら、これらの職は外国との貿易だけでなく、オハイオの職を減らすかもしれない変化からも守られるべきだ。

例えば、あるカリフォルニアのアルミニウム工場がより少ないコストで強靭かつ軽量なアルミニウムを製造する方法を考案したら、その工場のイノベーションは禁止されるべきだ。なぜなら、そのようなより低い価格で売られるより丈夫なアルミニウムは、自動車製造会社に自動車とトラックの製造で鋼の代わりにアルミニウムを用いさせることになるからだ。よって、そのカリフォルニアのイノベーションは少なくともいくらかのオハイオの鋼を製造している労働者に職を失わせる―それらの労働者のものだとあなたが感じている職を。そして、もしオハイオの職を減らす中国の製造者が窃盗なら、革新的なカリフォルニア州民もそうだろう。

もしくは、アメリカ人がよりコレステロールを意識するようになり、卵の消費を大幅に削減したと仮定してもいい。この消費者の需要の変化はオハイオの卵産業の職を減らすだろう。あなたは、卵の購入を減らした消費者がそれによってオハイオから職を奪ったと思うだろうか? アメリカ政府は消費者が卵の購入を減らすのを防ぐべきだろうか?

もしそうでないとしたら、あなたの主張している、アメリカの貿易が「オハイオのような州の職の略奪を可能に」しているとはどのような状態なのだろうか?

(訳注: 文中の「あなた」はおそらくセスストームのことを指しています)