金融リテラシーを身につけるには by Tim Harford

11月15日にBritish Airways Business Lifeに掲載されたTim HarfordのHow to be financially literateの訳。誤訳の指摘お願いします。


少しテストをしてみよう。あなたが1000ポンドの新しいPCを買うが、その金を工面するために借金をする必要があるとする。あなたには2つの選択肢がある: 12回分割払いで1ヶ月に100ポンドずつの支払いを1年間続けるか、20パーセントの金利でお金を借りて年末に1200ポンドを返済するか。どちらが良い選択だろうか? それとも両方とも同じなのだろうか?

時間をとってみてほしい。イタリア人の経済学の教授で現在はアメリカのダートマス大学に軸を持つ、アンナマリア・ルサルディはたくさんの人々にこの質問を訊ねてきた。アメリカ人のたった7%しか正しく回答できていないという。金利とクレジットカードの最少の支払いについてのより単純な複数の選択肢のある質問でさえ多数派の人々を困惑させる。

ルサルディは、金融リテラシーはアメリカとその他の国々(豊かな国も貧しい国も)での主要な問題だと信じている。サブプライム住宅ローンを虚偽販売されるのにうってつけのアメリカ人が多すぎたので、それは信用収縮にも寄与した。それは、給料日ローンや他の種類の短期クレジットに頼る人々や不十分な年金をもらって退職しようとしている年をとった人々に対して、容赦ない毎日のコストをはらんでいる。

ルサルディは特に、貧しい人、高齢者、少数民族、女性の金融能力が低そうなことを心配していて、彼女は何かがなされてほしいと思っている。

しかし何を? ルサルディは学校のカリキュラムに金融教育を導入するのに賛成だ。そして、証拠が少し薄いとはいえ、多分それは機能しただろう。私たちは、金融リテラシー―ルサルディの質問に完璧に答える能力―は人生でのより良い金融的な決定に誘導するという自信を持てる。しかし、学校で授業をとることが金融リテラシーを大きく上達させる役割を果たすのかはあまりはっきりしていない。

それが、ドミニカ共和国で企業家と行われた新しい調査が私の注意を引きつけた理由だ。アレハンドロ・ドレクスラー、グレッグ・フィッシャー、アントワネット・スコアという3人の経済学者が、小企業の社長にどうやって彼らのビジネスのキャッシュフローを管理するのかの講義をするというコントロールされた実験を行った。

400人の社長は短期間だが包括的な企業会計のコースを受け、別の400人は何のトレーニングも受けず、最後の400人は経験則からなるコースを受けた。これらの手っ取り早い手口は、どのように企業のキャッシュと個人のキャッシュを分けて維持し、どのようにビジネスがどのくらいの収益を上げているのかを計算する単純な早見表を使うのかを明らかにすることが意図されていた。

結果は、経験則の勝利だった。それらの単純な格言を教えられた社長は、会計の管理をうまく行えるようになり、困難なときにキャッシュフローをより多く蓄え、そしてよりうまく管理しているように見えた。会計のトレーニングは対照的に何の役にもたたなかった。

だから多分、経験則は金融的な無能さへの答えになるだろう。そのうち1つを挙げよう: 決してコンピューターを分割払いで買ってはいけない。