刺激は効いたのか? by Steven Landsburg

11月16日にThe Big Questions Blogに掲載されたSteven LandsburgのDid the Stimulus Work?の訳。誤訳の指摘お願いします。


刺激は職を生み出したのだろうか?

サンフランシスコ連邦準備銀行のダニエル・ウィルソンは、初めてのこの問いを解決しようとする証拠に基づく努力かもしれないものを発表した。過去数年の経験から結論を引き出す際の明らかな問題は、見た実験が1つきりということだ。しかしウィルソンは、ある意味、財政支出は州によって実質的に異なるので50の別々の実験をしていると指摘している。50の実験から潜在的にたくさんのことを学ぶことができる。

残念ながら、それらはコントロールされた実験群ではない。景気対策の資金はランダムに割り振られたわけではないからだ。特に弱い経済の州はおそらくより多くのメディケイド資金を得ただろう。肥大していて能率の低い官僚制度のある州は必要なペーパーワークを完成させるのが遅いかもしれず、それゆえに資金を受け取るのが遅いかもしれないからだ。もしそれらの弱い経済や千鳥足の官僚が職の増加に影響を与えたとしたら、実験がクリーンではないということだ。

しかし幸いにも客観的な方式(人口動態、高速道路のマイル数など)に従って分配された資金の構成要素がかなりある。ウィルソンは、それらの構成要素を標準的な計量経済学の手法でうまく使って、効果的にランダムだと考えられるだろう財政支出の一部に的を絞った。今や彼は50の大体コントロールされた実験を得て、週ごとの経済成長にもっともらしく影響を及ぼすことのできるその他の交絡変数もコントロールしているのだ。そのすべてがこれを行う正しい方法だ。

ウィルソンが指摘するように、彼のものはこれらの方向での最初の試みに思える。以前の研究は大きく2つのカテゴリに分けられる。1つ目は、景気対策をした場合としなかった場合両方の雇用を予測する(そのため、彼らは刺激の観測された効果ではなく予測された効果をテストしている)、モデルに基づくアプローチ。2つ目は、守ったり新しく生み出した雇用の数を報告する景気対策の資金の受け取り手を必要とする、調査に基づくアプローチだ。そのような報告の明らかな方法は不正確になりそうだということは別として、それらは第1段階の刺激の効果のみを説明していて、第2段階で生み出された職を無視していて、消費者の支出の効果を無視しているし、神が他のことも知っているということも無視している。

ウィルソンの報告を要約するとこうなる:

  • 財政支出によって生み出されたり守られた職の数は3月の段階では約200万だが、8月にはゼロ近くに落ち込んだ。
  • 効果は業界ごとに異なる。もっとも大きかった影響は建設業界で、刺激されなかった場合と比べて23%の雇用の上昇(2010年8月の段階)が記録されている。
  • どのようにお金が使われたのかがとても重要だ。インフラや他の一般的な用途への支出は大きな正の影響をもたらした。
  • メディケイドを維持するための州政府への援助は実際に州と地方政府の雇用を減少させているかもしれない。これは少し意外だ。それは、非メディケイド地域での支出と雇用を切るよう導かれるというとても大きな負担を州と地方政府に強いる、ひも付きで資金が来るという事実によって引き起こされているのかもしれない。

これはどんなイデオロギーの信奉者に対しても紛れもない援助や快適さを与えたりはしない。そしてそれは決定的なものでもない。1つの研究が決定的になりはしないからだ。しかし、それは過去数年にわたって何が本当に起きたのかの理解への嬉しいスタートだ。

「刺激は職を生み出したのだろうか?」というのは「刺激は良い考えだろうか?」と全くもって同じ質問ではない、ということだけ付け加えておこう。しかしそれは本来重要であり、私は誰かがついに賢明な方法でそれに答えようとしているのを嬉しく思う。