思考実験 by Russ Roberts

10月8日にCafe Hayekに掲載されたRussell RobertsのA thought experimentの訳。誤訳の指摘お願いします。


第二次世界大戦について先と同じの頭の良い私の友人[1] に話しているとき、彼はこう言った。「第二次世界大戦は確かに繁栄をもたらしたよ。働いていなかった人々が戦車工場で職を得て使えるお金を得ることができたんだからね。失業はゼロだった。第二次世界大戦の軍事拡大が経済を改善しなかっただなんて言わないでおくれよ!」と。

以下が私の答えだ。

第二次世界大戦時の連邦政府が戦争をやめるという決定をしたとしよう。完全孤立主義だ。しかしとにかく政府は戦車や航空機や爆弾を作ることを決めた。それらの兵器をヨーロッパや太平洋諸国に投入する代わりに、秘密裏に夜にそれらを爆破し、破壊する。工場で働く人々がそれを知ることはない。政府は絶対にそんなことを告げないのだから。代わりに彼らは戦争の努力に貢献していると考える。戦争で戦っている兵士は制服をもらう(そしてもちろんすべての種類の工場が制服を作り、労働者で溢れている)。彼らは訓練をする。しかし彼らが戦うことは決して無い。政府は単に、他の兵士は前線にいて彼らの番はすぐに来ると言うのみだ。だから全ての兵士に職があり、戦車工場や爆弾工場は、以前は失業していた人で溢れている。

完全雇用だ。雇用率は100%なのだ。それだけではない。この思考実験では、連邦政府は戦車工場の賃金を待機者リストができるくらい高く設定している。他にも、以前は失業していていまは働いている全ての人々だけでなく、多くの人々、例えば女性は、やりがいのある仕事ができる。多くの人々が今までよりも多くの使えるお金を得ている。

では、経済の民間部門では何が起こるのだろう? 成長するのだろうか、それとも縮小するのだろうか? これらの全ての女性は今までは働いていなかった。だから多くが共働き家庭になった。完全雇用なのだから!

しかし繁栄はしないだろう。そして1940年代も繁栄していなかった。ノルマンディーの海辺で実際に戦車が使われたという事実は何の影響も及ぼさない。もしくはそれらの人々はナチスと戦って死んでしまった。本物かみせかけかに関わらず、ものを破壊することが繁栄をもたらしはしないのだ。

もっと良いのは、戦車工場と呼ばれてはいるが戦車を作っていない工場のことを想像してみることだ。工場は人々に戦車を作るふりをすることに対してお金を支払うだけだ。しかし工場は労働者に多額のお金を支払っている。失業はゼロであり、労働力は拡大し、人々は多額のお金を得る。そんな経済が繁栄するのだろうか? 全てが支出であり所得なのだ。確かにそれは繁栄するだろう! しかしそうはならないだろう。戦車を作るふりをする工場に十分な数の人々を配置すれば、経済の残りの部分で買い取れる材料は少なくなる。そしてみんなで貧しくなることだろう。実際に戦車を作るときほどではない。実際の戦闘で死ぬほどでもない。しかし、見せかけの工場でたくさんの人々が働き続ける限り、あなたは貧しいままだろう。

支出は繁栄をもたらしはしないのだ。

  1. 政府支出は職を作り出すのか by Russ Roberts参照 []
  • http://twitter.com/erickqchan erickqchan

    ・「連邦政府が戦争を続けるという決定」は逆ですよね。

    ・「他にも、以前は失業していていまは働いているすべての人々―しかしその数は膨大だ―、例えば女性は、やりがいのある仕事ができる。」は Not only ~ but ~構文だね。

     

  • http://www.gkec.info/ GkEc

    訂正しました。

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